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にほんごのはなし②~反対語のはなし
風間喜代三他『言語学(第2版)』(東京大学出版、2004)
によると、反対語には3つの種類があるそうです。

まず1つに、
「表」と「裏」のように
あるものが片方の性質でなければ
必ずもう一方の性質になる、というタイプ。

「男」でなければ、その人は「女」だし、
「表」でなければ、それは「裏」なわけです。

こういったタイプの反対語を
〈俳反関係〉と呼びます。

他にも
「静」と「動」、「父」と「母」などが
この〈俳反関係>にあたります。


2つ目のタイプは
「大きい」と「小さい」のように
片方でなければ必ずもう一方の性質を持つ
というような組み合わせではないものです。

こういったタイプの反対語は
まず基準を設定し、
ある性質が正に属するか、それとも負に属するか
によって、
どちらかに決められるわけです。

これを〈反意関係〉と呼びます。

このタイプに属する反対語としては
「高い」と「低い」、「長い」と「短い」
などがあります。


それから3つ目は
「売る」と「買う」のように
送り手・受け手の立場によって
動作が逆になるというタイプです。

「売る」もしくは「買う」という動詞は
どちらも「ものがお金と交換される」という
ひとつの動作を表していますが、
それが送り手の立場なのか、受け手の立場なのかによって、
「売る」か「買う」に分かれます。

これは〈逆意関係〉と呼ばれるタイプです。

他には
「勝つ」と「負ける」、「やる」と「もらう」
などがあります。




実はこの反対語のはなしは
前から知っていました。

初めて聞いたのは
中学校の国語の授業のときです。

先生は、
反対語にも種類があるという授業をした後
こう言いました。

「人間の関係も、これとおんなじなんだ」


「よく『この人とはまるで意見が正反対で、
うまが合わない』などと言うけど、
本当に〈正反対〉なの?」


「本当に『表』と『裏』の関係のように、
片方が正しければもう片方は間違いなの?」


「『大きい』と『小さい』みたいに
何か〈中間点〉みたいなアイデアがあるんじゃないの?」


「『うまが合わない』『全然だめ』だなんて
決め付ける前に、
その〈中間点〉を見つける努力をしなさいよ」


いつか誰かが
「後悔しないように本気で意見をぶつけ合ってほしい」
って言ってました。

それも同じことだと思います。


相手との〈中間点〉を見つけ出すためには
まず自分のことを知ってもらわなくちゃいけない。

だからこそ、
本気で意見を言わなきゃならない。

自分を主張しなくちゃならない。


だけど、
相手のことを十分に理解することも
同じぶんだけ必要なんです。

相手の意見にしっかり耳を傾けなきゃいけない。

どうして相手がそんな意見を言うのか
一生懸命考えなきゃいけない。


話し合いっていうのは
つまり、そういうことです。


自分をしっかり理解してもらうことも
相手をしっかり理解することも、
どちらの努力も怠ってはならない。

双方がその努力をしてこそ
互いに歩み寄ることができ、
そこに新たな意見が生まれるのです。

〈中間点〉を見つけられるのです。

相手を言い負かして納得させるのは
話し合いなんかじゃないんです。
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【2006/06/16 23:28 】 | らくがき | コメント(3) | トラックバック(0) |
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コメント
no title
いいこと言うなぁ
【2006/06/17 22:18】| URL | ほ #-[ 編集] |
no title
良い事書いてあるね。
【2006/06/21 00:20】| URL | べ #-[ 編集] |
no title
ディベートの原理で論理的に強い方が勝つのではなく,お互いに意見の中間点を見出す努力を忘れてはならないと思います。
【2006/06/21 00:22】| URL | べ #-[ 編集] |
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